2024年パリオリンピックのお金の部分!

 

スポーツの祭典オリンピック。

 

今年2024年のパリオリンピックは無事閉会しましたが、今回はそのお金の部分に迫っていきます!

 

 

 

 

まず今回オリンピックの全体予算は約90億ユーロ(日本円で約1兆4426億円、1ユーロ160.29円で為替計算。以下同レート)とのこと。

 

2020東京オリンピックは1兆7000億円でしたので、それを下回る結果ですね。

 

支出の内訳は、新たな会場施設の建設費用や補修で約45億ユーロ選手の滞在や交通輸送といった運営費用が約44億ユーロとのこと。

 

会場施設は例えば、

 

選手村の建設費用約15億ユーロ(約2400億円)、

 

水球、競泳、飛び込み会場のアクアティクス・センターに1億7500万ユーロ(約280億円)、

 

新体操やバドミントンの競技会場となるポルト・ド・ラ・シャペル・アリーナ1億3800万ユーロ(約221億円)、

 

となっています。

 

選手村の選手や同行スタッフさんの食費、水道光熱費や選手村に設置された医療機関もこちらの予算で賄われるているようです。

 

 

 

さてこうした莫大な支出を支えるお金はどこからでているのでしょう。。。

 

 

一つ目はテレビの放映権料です。

 

 

実際に米国で唯一オリンピックの放送権を持つNBCユニバーサルは

 

2020年から2032年までのオリンピック放映権を国際オリンピック委員会(IOC)約7800億円で取得しています。

 

夏季冬季あわせて6回分のオリンピック放映権ですが、1回あたりの放映権料1300億円と膨大な金額です。

 

日本は2022年北京冬季オリンピックと2024年パリ夏季オリンピックと併せて放映権を購入し、

 

放映権料の総額は約440億円と言われます。これをNHKと民間のテレビ局で分けて負担するようです。

 

オリンピックは大きな視聴率を稼げるスポーツコンテンツであり、

 

例えばNHKで放映されたバレーボール男子の準々決勝・日本対イタリア戦の

 

平均視聴率(関東地区)は23.1%

 

だったとのこと。

 

高額な放映権料を払ってでも十分にそのリターンを得ることができそうですね。

 

そして、パリオリンピックはこの強烈なコンテンツを全世界のテレビ局に向けて販売となると膨大な金額になりそうですね!

 

 

 

二つ目はチケット収入です。

 

パリ2024組織委員会は1350万枚のチケット販売で約12億7000万ユーロ(約2035億円)の収入を得ることを想定しています。

 

一般市民向けに販売されるチケットは100万枚で24ユーロ(約3,800円)で提供される予定であり、

 

競技はセーリング、7人制ラグビー、ゴルフ、フットボールとのことです。

 

高額チケットの競技種目ですと陸上決勝チケット980ユーロ(約15万)とのことです。

 

 

セーヌ川で開かれた開会式のチケットは90ユーロ(約14,000円)~2700ユーロ(約43万円)という価格帯ですね。

 

開会式の最高価格チケットはクルーズ船からセーヌ川のボートに揺られてパレードする各国選手団を間近で見ることができるプレミアムシート

 

25,000ユーロ(約400万円)なんていうチケットもあります。

 

 

 

 

さらに3つ目はスポンサー企業からスポンサー料ですね。

 

オリンピックにはTOP(オリンピック・パートナー)と呼ばれる

 

企業が参加できる最高レベルのスポンサー契約があります。

 

今回のパリオリンピックでTOPに参加した企業は計15社あり

 

 例えば、サムスン電子(家電)、トヨタ(自動車)、コカコーラ(飲料)、

 

アリアンツ(保険)、ビザ(クレジットカード)、オメガ(時計)

 

などですね!

 

こちらの企業からは合計して約4.7億ユーロ(約753億円)の収入を得ることを想定されています。

 

実際にトヨタ自動車は、2018年平昌冬季オリンピックから始まり、パリまでの4大会を対象としたTOPの

 

契約金を約8億3500万ドル(約1312億5000万円、当時の為替レート)とされています。

 

コカ・コーラ中国の乳製品会社メンニウは、2021年から2032年までのオリンピックに対して

 

スポンサー料を合わせて約30億ドル(約4399億円)を支払うとされています。

 

またブリヂストンパナソニックは、4年間でそれぞれ約2億5千万ドル(約366億円)を支払うとのことです。

 

 

こうした多額のスポンサー費用を払うことで

 

企業の製品やサービスがスポーツ会場や選手によって使用されます。

 

例えば、競技のタイムキーピングにはオメガの時計が使用されます。

 

サムスン電子は全選手団員1万7000人へスマートフォンを提供します。

 

オリンピック会場では、コカ・コーラを

 

1杯4ユーロ、330ml(約640円)という高額な価格で販売しています。

 

ちなみに日本のコンビニではコカ・コーラ500mlで173円。

 

東京オリンピックではこの500mlを280円で販売していたようです。

 

またその他の協賛企業もあり、こちらからも12億2600万ユーロ(約1965億円)の収入を得られる想定とのこと。

 

 

 

その他にもオリンピックグッズの販売収益やフランス政府からの公的資金の投入もあるようですが、

 

オリンピックを運営するための莫大な資金は大まかにこちらの3つが財源となっています。

 

 

いかがでしたでしょうか。。

 

パリオリンピックの全選手は10500人であり、

 

1000万人以上が17日間の観戦するいうまでもない世界最大のスポーツイベントです。

 

 

そのため大きな金額が会の運営に必要とされます。

 

オリンピックの商業化はよく批判されるところでもありますが、

 

一部必要なところもあるのではと今回思ってしまいました。。

 

 

 

何かのご参考まで。

 

 

 

 

 

 

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今週の長縄のひとりごと。

 

バスケットボール決勝はフランス対アメリカで文句なく

 

面白い試合でした!

 

レブロン・ジェームズが暴れ、パスも出しステフィン・カリーがスリーポイントを

 

決めまくるという、すごかったです!

 

そんな米国バスケットボールチームの選手の平均年俸はなんと約52億円。

 

また彼ら米国バスケットボールチームは選手村での滞在にセキュリティを懸念し

 

選手村外のパリの一流ホテル800室を貸し切ったとのこと。

 

合計滞在費用は約1500万ドル(約23億円)が使われたと推定されますが、

 

少しでもより良いコンディションで試合に臨むためとのことです。

 

結果として危なげなく金メダルを受賞!

 

見事でしたね!

 

 

 

 

 

 

参考:

 

 

https://jp.reuters.com/markets/treasury/DKMXS66RGJLBZMLTYXGLTDAYBY-2024-03-12/

 

https://www.asahi.com/articles/ASQDP4C9WQDHUTIL001.html#:~:

 

https://www.businessinsider.jp/post-290417

 

https://www.nikkei.com/article/DGXNASGM08010_Y4A500C1EAF000/

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/2ad2618b4f5c622bab4cd3ce41e73058117ad992#:~:

 

https://blog.goo.ne.jp/imssr_media_2015/e/540b2108efa8be4e9ba1212dd82ef957

 

https://kotobank.jp/word/TOP%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%A0-187667#:~:

 

https://www.mk.co.kr/jp/sports/11077434

 

https://forbesjapan.com/articles/detail/71336#:~:

 

https://www.ispo.com/en/markets/sponsors-olympic-games-these-are-olympic-funders

 

https://www.korit.jp/unicornfactory-samsung-zflip6-paris-olympic-240716

 

https://news.goo.ne.jp/article/kitanihon/region/kitanihon-20240810005823.html

 

https://japanese.joins.com/JArticle/321679?sectcode=A00&servcode=A00

 

https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/tokyosports/sports/tokyosports-310760?redirect=1

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