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さて今回は前週に引き続きガソリンのお話です!!!
【同じENEOSなのに、なぜガソリン価格が違う?】
車で走っていると、
「さっきのENEOSは168円だったのに、こっちのENEOSは164円!」
なんてことがありますよね。
同じブランドなのに、なぜ値段が違うのでしょうか?
実は、
「ENEOSや出光興産などの元売会社が、全国の店頭価格を一律に決めている」
わけではありません。
大まかな流れは、
原油を輸入
↓
製油所でガソリンに精製
↓
元売会社がSSへの「仕切価格」を決める
↓
SSを運営する事業者が「店頭価格」を決める
となっています。
つまり、
元売会社は「卸価格」を決める。
そして、
最終的に看板へ何円と表示するかは、それぞれのSS事業者が決める。
という仕組みです。
例えば、ある「A石油」がガソリンスタンドを経営しているとします。
※以下は仕組みを分かりやすくするための架空の例です。
元売会社から、
「今週の仕切価格は1L 150円です」
と通知されたとします。
周辺を見ると、
B店 166円
C店 168円
D店 170円
だった。
そこでA石油は、
・仕入価格
・近隣店舗の価格
・販売数量
・人件費
・土地代
・カード手数料
・必要な利益
などを考え、
「うちは168円でいこう」
と決めるわけです。
翌週、仕切価格が3円上がっても、必ず店頭価格を3円上げるとは限りません。
171円にする店もあれば、
170円にして利益を少し削る店、
競争が激しいので168円のまま頑張る店もある。
実際、経済産業省の調査では、SSが小売価格を決める際に参考にする情報として、
1位 近隣店舗の価格 79%
2位 元売・特約店からの仕切価格 55%
3位 石油組合の価格 25%
4位 自社の収支・利益率 22%
となっています。
だから、
「同じブランド=同じ価格」
ではないんですね。
そして現在は、ガソリン価格に税金や政府の価格抑制策も関係します。
2025年には、ガソリン1L当たり25.1円だった「当分の間税率」、いわゆる暫定税率が廃止されました。
さらに2026年には中東情勢を受け、ガソリンの全国平均小売価格が170円程度を超える見込みの場合、その超過分を支援する措置も実施されています。
つまり店頭価格には、
原油価格
+為替
+精製・物流費
+税金
+SSの経費・利益
-政府支援
など、たくさんの要素が関係しているわけです。
【ガソリンスタンドは、ガソリンだけで儲けているのか?】
現在のSSでは、
・洗車、コーティング
・タイヤ交換
・オイル交換
・車検、整備
・カーリース
・自動車販売
・自動車保険
・コンビニ
・コインランドリー
など、ガソリン以外のビジネスが広がっています。
こうした燃料以外の収益を「油外収益」と呼びます。
つまり、
給油してもらう
↓
洗車してもらう
↓
タイヤを交換してもらう
↓
車検を受けてもらう
↓
車を買い替えてもらう
というように、
「ガソリンを売る場所」
から、
「車に関するさまざまなサービスを提供する場所」
へ変わっているわけです。
30年間で店舗数が半分以下になったガソリンスタンド。
一見すると「衰退産業」にも見えます。
しかし実際には、
需要減少
↓
セルフ化・省人化
↓
ガソリン以外の収益を増やす
↓
地域のモビリティ・生活拠点へ
という、大きなビジネスモデルの転換が起きています。
いかがでしたでしょうか?
普段何気なく利用しているガソリンスタンドですが、
「同じENEOSなのに、なぜ値段が違うんだろう?」
「なぜ最近はタイヤ交換や車検まで勧めてくるんだろう?」
そんな疑問の裏側には、実はガソリンスタンド業界の大きな変化がありました。
ガソリンスタンドの数は、ピークだった1994年度末の約6万か所から、2024年度末には約2.7万か所まで減少しています。
一方で、ガソリンを売るだけではなく、洗車・車検・整備・自動車販売など「油外収益」を増やし、カーライフ全体を支える場所へとビジネスモデルを変化させています。
一見すると「衰退している業界」に見えても、その中では生き残るためにさまざまな工夫が行われている。
こうした身近な業界の変化を見てみるのも、なかなか面白いですよね!
何かのご参考になれば幸いです。
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今週の長縄のひとりごと。
秋になると、なぜか食べたくなるのが「さつまいも」。
ホクホクの焼き芋を食べると、
「あ~、秋だなぁ」と、なんだかほっこりします(笑)
焼き芋の隅と芋の甘い匂い
こうして書いているだけで食べたくなってきますね(笑)
季節の変わり目ですので、皆さまも体調にはお気をつけてお過ごしください!
【参考URL】
■経済産業省
「国内石油製品取引慣行等に関する実態調査」
※SSが小売価格を決める際に参考にする情報について
https://www.meti.go.jp/meti_lib/report/2021FY/000247.pdf
■資源エネルギー庁
「ガソリンの暫定税率(当分の間税率)の廃止でガソリン代はどうなるの?」
https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/zanteizeiritsu.html
■資源エネルギー庁
「エネルギー価格の支援について」
※2026年のガソリン価格に対する緊急的激変緩和措置について
https://www.enecho.meti.go.jp/category/gekihen_lp/
■資源エネルギー庁
「SS過疎地対策について」
https://www.enecho.meti.go.jp/category/resources_and_fuel/distribution/sskasochi/
■資源エネルギー庁
「地域燃料流通を巡る現状」
※SS数の推移やガソリン需要減少など
https://www.enecho.meti.go.jp/category/resources_and_fuel/distribution/sskasochi/ryutsukenkyukai/04/02.pdf
■資源エネルギー庁
「地域のエネルギーサプライチェーンの維持に向けて」
https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/tokushu/anzenhosho/supplychain.html





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